簿記試験の内容
日商簿記検定試験とはどんなものなのでしょうか?試験内容を概観してみましょう。
日商簿記検定試験に受験資格はありません。年齢、性別、学歴、国籍、実務経験等に関係なく、誰でも受けることが出来ます。誰でも受けられるのも簿記検定試験のポイントの一つです。
日商簿記は1級から4級までありますが、いきなり1級や2級から受けることも出来ます。勿論、4級または3級から段階を踏んで受験していくことも出来ます。
それでは、日商簿記検定試験の内容について各級ごとに見ていきましょう。
・簿記3級
3級の試験科目は商業簿記です。基本的な商業簿記、記帳、決算の実務が問われます。最近の具体的な出題を見てみると、仕訳問題、勘定記入、精算表などが出題されています。3級の試験時間は2時間です。合格基準は100点満点で70点以上です。
・簿記2級
2級の試験科目は商業簿記と工業簿記です。高校程度の商業簿記および工業簿記を理解しているが問われます。最近の具体的な出題を見てみると、仕訳問題、伝票会計、標準原価計算などが出題されています。2級の試験時間は2時間です
2科目の満点が100点で、70点以上の得点で合格します。
・簿記1級
1級の試験科目は「商業簿記・会計学」と「工業簿記・原価計算」です。大学程度の商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算が理解できているか、財務諸表規則、企業会計に関する法規を理解しいるかが問われます。
1級の試験時間は「商業簿記・会計学」が1時間30分、「工業簿記・原価計算」が1時間30分の計3時間です。各科目25点満点で、4科目計100点満点になります。合格基準は100点満点で70点以上です。ただし、1科目でも10点未満の科目がある場合には不合格になります。