模擬試験・答案練習会(答練)

一部予備校では試験前などに模擬試験や答案練習会が行われます。
 予備校に通ったり通信講座を受けている人は勿論、独学で学習している人も、本番に備えて模擬試験等を受けておくのが望ましいと思います。

 資格試験の勉強では、知識を頭の中に入れるインプットも重要ですが、知識を答案にして表現するアウトプットも重要です。慣れないうちは知識はあっても、点に結びつかないこともよくあります。これはアウトプットの能力が欠けていることを意味しています。
 アウトプットの能力は訓練すれば訓練するほど高まりますし、慣れも重要なので、訓練をすることは重要です。その訓練の機会こそ、模擬試験と答案練習会なのです。
 その機会を逃さず、答案練習会や模擬試験に積極的に参加するようにしましょう。
 模擬試験と答案練習会について簡単に説明します。

・模擬試験
 模擬試験とは文字通り、本番を模した試験です。本番に近い形で問題を解くことで、アウトプットの能力を高めることができます。本番の雰囲気や問題に慣れることも出来ます。 自分の実力を試す場としても有益です。

・答案練習会
 答案練習会とは文字通り、答案を練習する講座です。最新問題を解きまくり、解説を聞くことによってアウトプットの能力を高めるとともに、足りない知識を補っていきます。
 なお、答案練習会は「答練」と略されています。

 アウトプット能力を高めること以外にも、模擬試験を受けるメリットはいくつもあります。
 模擬試験では本試験の予想問題が出題されます。実際に、模擬試験の問題と似た問題が本番で出ることもあります。実際、「的中問題」も出ているようです。ほぼ同じ問題や似た問題が本番で出題された場合、模擬試験で既に解いている人はかなりの確立で正解するでしょうから、模擬試験を受けている人と模擬試験を受けていない人と差が出来てしまいます。
 模試によっては成績表や順位、得点分布と合格圏を示したグラフなどが配られますので、自分のレベルを知る機会になります。
 本番に慣れるという点でも重要です。試験時間内に問題が解けるかやペース配分などを事前につかんでおくことは重要です。

 模擬試験は受けっぱなしではいけません。模擬試験では解説が配られます。解説と問題を照らし合わせてじっくり復習しましょう。復習をしないと模擬試験を受ける意味は半減します。模試で間違えた問題を本番でも間違えたら悲しすぎます。

 模試や答練を何回も受けていくと、いつも間違う分野、自分の苦手な分野が明らかになってきます。これも模試や答練を受けるメリットです。苦手分野を集中的に勉強することによって勉強の効率化をはかりましょう。

 このように、模擬試験や答案練習会にはメリットがいくつもあります。独学だとインプットはともかく、アウトプットの能力は不足しがちになるので、独学で勉強している人も、模擬試験等は受けておいたほうが無難だと思います。

 模擬試験や答案練習会の情報は各予備校や資格学校のHPや書店等においてあるパンフレットで知ることが出来ます。


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