簿記資格のメリットは？

簿記資格のメリットは？

簿記は税理士などの士業などと違って、独立開業を目指すためのものではありません。活躍の場は主に企業内になります。
　社員に簿記検定の資格取得を推奨している企業はもとより、そうでない企業でも、社内でのステップアップに有利に働く可能性があります。簿記は企業にとって不可欠な技能だからです。また、簿記の能力によって、取引先の経営状況等を把握できるので、ビジネスシーンで役に立つ技能です。
　しかも、働きながら勉強し合格することも可能です。社会人が。無理なくワンランク上を目指すのに適しているといえるでしょう。

　勿論、就職・転職にも有利に働きます。3級はともかく、2級になると履歴書に記載することで一定の評価を受けることが期待できます。また、求人票に簿記3級と書いてあるような場合には、そもそも簿記の資格をもっていないと、求人に応募することさえ出来ません。
　少しでもよい就職をしたい人、履歴書が寂しい人等にとって、簿記を目指すメリットは十分にあると思います。

　簿記試験合格は社会人や就職を目指す人以外にもメリットがあります。
　簿記試験合格を推薦入試に採用している大学や短大があるのです。また、大学や短大の中には単位認定基準に採用しているところもあります。簿記はやがて就職する際にも役立つ資格ですし、大学・短大の単位取得と就職対策を兼ねて、簿記試験の合格を目指すメリットは十分あると思います。

　このように、簿記は高校生から社会人まで、様々な年代にメリットをもたらしてくれる資格です。割と簡単に挑戦できますし、社会的に信頼も得ている資格でもあります。
　簿記は手元においておきたい資格といえるでしょう。

　ちなみに、日商簿記は若年者の就職を支援する厚生労働省の「ＹＥＳプログラム」において、企業が採用にあたって重視している就職基礎能力の１つである「資格取得」に選定されました。